【健康茶】マコモってどんな草?神宿る草にまつわるお話。


皆さんはマコモ(真菰)の葉を知っていますか?普段私たちが良く食べているお米と同じイネ科の植物ですが、馴染みのある人はあまりいないのではないと思います。

日本で古くから薬草や神事など、様々なシーンで使用されてきたマコモ。今回はそんなマコモについて詳しくご紹介します。

 

マコモに含まれている栄養素

マコモは東アジアや東南アジアに広く分布しているイネ科の植物で、日本でも全国各地の水辺に自生している身近な植物です。

そんなマコモには普段の生活で不足しがちな栄養素を多く含んでいます。

代表的な成分に、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌があります。善玉菌は腸内に住み着いて、有害な物質を吸収して体外に排出したり、悪玉菌の繁殖を抑えたりする役割があると言われています。

他にも、鉄などのミネラルやカリウム、食物繊維が豊富に含まれています。健康や美容の側面からも、マコモは重宝されているのです。

神聖な行事から恋愛歌まで

多くの栄養素を含み、健康や美容への効能も多く見られるマコモ。そんなマコモですが、歴史的にも重宝されてきたのです。

日本では古くからマコモは「神宿る草」と呼ばれており、神社のしめ縄に使われたり、神道の神事などの行事に使われたりなど、重宝されてきました。島根県の出雲大社で古くから行われている神事「涼殿祭(すずみどののまつり)では、道に青々としたマコモが敷かれ、その上を神職の人たちが踏みながら歩いていきます。踏まれたマコモを、祭りにきた参列者の方々が拾っていきます。

この拾ったマコモを頂くことで、五穀豊穣や無病息災といったご利益があると古くから言い伝えられているのです。

他にも、日本最古の歌集である万葉集の和歌にも度々使われています。例えば万葉集には以下の一句があります。

「 ま薦刈る 大野川原の 水隠(みごも)りに

     恋ひ来(こ)し妹が  紐解く我は 」

万葉集:11巻 作者未詳

この歌は、長年片思いだった女性に好意が伝わり、初めて一緒に夜を共にするときを詠った一句。とても喜んでいることが伝わってきます。

豊富な栄養素を含んでいるだけでなく、歴史的にも重宝されてきた植物であるのは興味深いです。

 

広がるマコモの可能性

身体的にも歴史的にも、重宝されてきたマコモ。その用途は飲用・食用など実に様々です。マコモ葉や茎を天日干ししてから乾燥させて焙煎したものは、急須に淹れてお茶として楽しめます。マコモを単体で淹れたときは青汁のような見た目をしていて少し苦そうな見た目をしていますが、抹茶に近い味がして親しみやすい味わいです。EARTH MINDの健康茶にも、マコモの葉は使用されています。

マコモは、中華料理や洋食、和食に幅広く使用されているのもポイント。飲用で使用する葉や茎の部分ではなく、マコモの新芽が肥大した「マコモダケ(真菰茸)」を食用では使用します。炒める・焼く・茹でるなど色々な調理方法で楽しむことができます。蒸し焼きや天ぷら、チンジャオロースで料理してみるのがおすすめですね。



いかがでしたでしょうか。マコモの特徴や、なぜ古くから日本で親しみ続けられてきたのかがお分かりになれば幸いです。

EARTH MINDの健康茶にも、数種類の葉っぱと共にブレンドされています。私たちの身近な自然に自生し、神々の宿る草のマコモを楽しみながら、一息つける時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


コメントを残す