4泊5日のエコビレッジでの経験「地球散歩」


1. エコビレッジって?

 突然ですが、みなさんは「エコビレッジ」という言葉をご存じでしょうか?エコビレッジとは、明確な定義はないものの、環境に負担の少ない持続的な暮らしを追求し、デザインされた小規模な地域・コミュニティのことです。また、街全体で可能な限り自給自足を目指し、住民同士が支え合う暮らしをしており、世界各地に約1500箇所存在していると言われています。気候変動をはじめ、地球環境問題が危機的な状況と言われている中、エコビレッジで行われているライフスタイルは世界中で注目されています。

 そして、私たちが販売している健康茶ブランド「EARTH MIND」は、富士山の麓にあるエコビレッジで生産された茶葉を100%使用しています。ここは、なんと地球0.8個分の暮らしをしている日本、いや世界有数のエコビレッジです!

 今回私たちが取り組んでいる「地球散歩」という、4泊5日で富士山の麓のエコビレッジを散策・訪問するツアーに参加してきたので、5日間の中で見たことや感じたことを記していこうと思います!


落花生の収穫シーン


富士山と一緒にピース


2. 生活の知恵

 前の項目で書いたように、エコビレッジでは、環境に配慮した自給自足の暮らしを送っていますが、これを達成することは並大抵のことではありません。そのため、ここで暮らしている人々はさまざまな生活の知恵を駆使することで、地球に優しい自給自足の暮らしを営んでいます。ここでは、その一例をご紹介します!

 まず、ここで作られている農作物は全て完全無農薬・無化学肥料で生産されています。科学に頼らない分、自然の力を徹底的に利用しています。例えば、独自に微生物や菌を配合したものを、養鶏や農作物に与えています。(これのおかげで養鶏場は全く匂いません!)また、梅の酵素ジュースや漬物、掃除用洗剤などさまざまな場面で活躍しています!

 他にも、食事の際には「エコパン」と呼ばれる小さなパンの欠片が用意されており、お皿についた食べ残しやソースの余りを残すことなく食べることができます。これのおかげで、食べ残しが減ったり、お皿洗いが楽になるだけでなく、お皿洗いに使う洗剤も節約できるため、環境にとても良い取り組みです!


自分たちつくっている醤油


3. 共同生活

 富士山の麓のエコビレッジでは、常に約100人の人々が共同生活を送っています。ここでは「一人のものはみんなのもの」という考えで、全員が一つのお財布でお互いに助け合って生活しています。また、メンバーは0歳から80歳までの個性豊かなメンバーが揃っています。その個性や強みに応じて、畑作業・料理・子育てなどの共同生活を送る上での仕事を割り振っています。それぞれの仕事がその人の強みを最大限引き出すだけでなく、仕事を頑張ることで他のメンバーが喜ぶ姿が見られるのが嬉しいようで、みんなイキイキと仕事をしています!

 また、子どもは「社会の子ども」と考えられており、子どもの子育てや教育を協力して行っています。子どもたちも、同年代の子どもや優しい大人に囲まれてすくすくと育っています。


ウェルカムコンサートで迎えてくれた時の様子



4. 食事

 ここで出されている食事は、原則全て自分達で生産した完全無農薬・無化学肥料の食材を使用しています。野菜や穀物はもちろん、ここではなんと醤油や味噌などの調味料も自分達で作っています!

 食事内容は、環境に配慮するためにベジタリアンな料理が出されますが、自然の恵みを最大限に活用したバライティー豊かな料理は、お肉以上の満足感を与えてくれます!基本的には1日2食(昼と夕)の健康に寄り添った食事法を採用しており、ここで暮らすだけで健康になるに違いありません!


ロータスランドの畑のうなぎ

普段の食事もお肉は出ない。


5. エコビレッジの可能性

 これまで書いてきたように、エコビレッジの暮らしは、普段私たちが暮らす資本主義社会とは180°異なっていて、だけどどこか懐かしいような不思議な感情になります。どちらが優れているといった二元論では語れないとは思いますが、エコビレッジの暮らしを体験することは、普段の自分の生活をいい意味で疑うことができるのではないでしょうか?

 また、気候変動をはじめとしたさまざまな環境問題が危機的な状況である中、自然の循環に重きをおき、自然環境に徹底的に配慮したエコビレッジの価値観や生活の知恵は、私たちも参考にすべき点があると思います。




お別れ会の様子


著者:関根章斗

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